今年の目標
新年おめでとうございます。
昨年は、自然物を使った無肥料の菌ちゃん農法が、全国に急速に広がりました。
JAの出版部で有る家の光協会から出版した「菌ちゃん農法」はすでに45000部を完売し、
オンライン通信講座も申込が途切れることなく続いています。
さらに雑誌「やさい畑」でも現在連載中で、
様々な方々が、YouTubeで発信されていて、びっくりする勢いです。
無肥料菌ちゃん農法は、糸状菌にまず安定的に繁殖してもらうために、
高さ50cmというとても高いウネを作りますが、
近くを歩いてその高ウネを見ると、皆さん目を丸くしてしまいます。
「なんだあのバカに高いウネは!あんなに高いウネを作ってどうするんだろう・・」
「古墳みたいなウネだなあ!何のつもりだろう・・」
奇異な目で見ていたら、何ととっても元気な野菜が育つのを見てびっくり。
自分もやってみようとなって、来年はさらに広がるでしょう。
道を歩いていて、すごく高いウネを見かけたら、
それはたぶん無肥料菌ちゃん農法です。声をかけてくださいね。
また、全国各地にいるウネ作り屋さんの中には、
依頼が100件を超えたり、予約が貯まっている人もおられます。
老人ホームや一戸建て住宅などで、
菌ちゃん畝を作って欲しいという需要はますます増えるでしょうから、
3月18日にはまた、ウネ作り屋さん養成研修会をします。
こんなに増えている理由はいろいろありますが、
面白い特徴は、
今までまったく野菜を育てたことのない人たちが、
菌ちゃん農法ならやれそうと思って、
初めて家庭菜園に挑戦する例が多いと言うことです。
実は、それを最初からねらって、超初心者にも出来るように、工夫されているのです。
農業は工業製品作りと違って、マニュアル化できません。
土地によって、季節によって、年によって、天候や気温によって、
どう作業すべきか、過去の経験と勘を頼りに、日々臨機応変に対処する必要があるのですが、
これでは初心者はどうしたらいいのかわかりません。
菌ちゃん農法は、それをあえて最大限マニュアル化したのです。
「1年目は本に書いてあるとおり実行してください。うまく育ったら、2年目からは応用ですよ。」
「経験者は、勝手にいろいろ変えるのは構いませんが、基本通りのウネも同時に作って下さいね」
そうお願いしています。
いろいろ変えて試してみることこそが農業の醍醐味で、だんだん勘が養われていきます。
プランターを使った方法はいろいろと難しい面があり、
これまであまり力を入れてきませんでしたが、
やはり都会暮らしで土をさわったことがほとんどない人たちにもやって欲しいので、
今年はプランター栽培についても技術改良して広げていこうと思っています。
なぜそうまでしてもっと多くの人に農業体験をして欲しいのか?
それは、多くの人が菌ちゃん野菜作り体験することで、
1人1人の心の中で自然に、いろんな気づき、価値観の転換が起きるからです。
自然の生きものたちの暮らしは、競争社会ではなく、
神わざのような仕組みの共生社会になっていることを実感できます。
大敵だと思っていた害虫が、病原菌が、モグラが、雑草が、私たちの敵ではなく、
とても重要な仕事をしてくれていたという事実を体験して、
これまでの自然観がくずれ、感動します。
この土づくり野菜作り体験の中で、徐々に、
多くの生きものたちが、自分も含めて、地球の兄弟のような、
そんな肌感覚が醸成されていきます。
その自然界に、今日までずっと愛され生かされてきた自分を感じると、
人同士も、同じ地球というお母さんの愛情を受けて育った兄弟のように感じてくるはずです。
そして、そうは言っても、自然界はただの仲よしこよしではく、
手強い敵が存在し、だからこそ、鍛えられ強くなっていけることもわかります。
そして、敵との戦いで、強いものが弱いものを駆逐するのではなく、
なんと、次第に敵と共生していくことが多いのです。
つまり、強いものには、優しさがあるのです。
優しいものこそが、強くなれるのかもしれません。
殺し合いから共生の時代に移るために、
優しいものこそが、強くならないといけないのです!!
この自然界の理を、1人1人が体感したら、
氾濫する誤情報にだまされなくなるし、やがて人間社会も変わっていくはずです!
菌ちゃん野菜作り体験は、もう止まらないでしょう。
勝手に広がっていく段階にまで来てしまいました。
この活動を始めて30年間、出口の見えない長いトンネルを
ともに励まし合って歩いてきた仲間の皆様のおかげです。
心からお礼申し上げます。
まだまだ活動は止まりません。
次の目標は菌ちゃん人間つくりです。
これからもみなさまの草の根の力を発揮してくださいますよう、よろしくお願いします。
※ジョンレノンのこの歌、何度聞いても涙が出てきます。
こんな世界がもうすぐやってきそうな予感!
⇒ https://www.youtube.com/watch?v=3E-K_8f1RCI
こんな世界を夢みながら、みなさまそれぞれの持ち場で、
2025年(皇紀2685年)年を、全力で駆け抜けましょう。
※西日本新聞で週一回、1年半も連載した「菌ちゃんありがとう」
あれから、とうとう5年も経過してしまいました。
だいぶ技術も情勢も進展したので、加筆して早く本にしたいのですが、
まだ手を付ける時間的余裕がない状況です。
でも、特に加筆しなくても、今だからこそ、とても重要な内容になっていると思います。
そこで、この年末年始の少し時間があるときに、
この連載記事を読んでいただけませんか?
全69話ですが、面白くないと思ったらそこで止めればいいのです。
前半は菌ちゃん野菜の話、39話からは菌ちゃん人間の話です。
連載記事はこちら⇒ https://tanakayu.com/kinchan/